2007.09.04
コピー&ペーストに罪はない。
近頃の大学生はインターネットの文章からコピペして論文を仕上げるからけしからん、こんなことでは学生にまともな思考力が育たない、とどこかの大学教授が嘆いたとか。
コピペの出所を明示しなかったり、論文全体がコピペばかりで構成されていたりするのは問題だが、コピペ自体は引用の一手段でしかない。図書館の資料から引用しようが、ネットからコピペしようが同じことだろう。
昔、司馬遼太郎が小説を書き始めたら神保町の古本屋街から関連書籍がごっそり無くなったという伝説がある。司馬が神保町の資料を買いあさるのも、グーグルやヤフー検索でネットの海から資料をかき集めるのも基本的に同じことだ。問われるのは情報の取捨選択と分析力であり、万年筆で原稿用紙に引き写しても、ネットからテキストエディタにコピペしても、引用であることに違いはない。
ネットなど触ったこともないという強者もいるようだが、個人的にはネットで検索しないと調べものは不可能に近い。停電になってネットが利用できなくなったらパニックになるかもしれない。すでにネットの検索エンジンはマストアイテムになってしまっている。
グーグルは世界中の情報をデジタル化する野望の実現を着々と進めている。辞書の電子化(ネット化)もとっくに完成している。知恵蔵やイミダスはネットやウィキペディアによって廃刊に追い込まれてしまった。時間単位で情報の更新が可能なネットが一年にいっぺんしか更新しない知恵蔵やイミダスを駆逐したのは時代の趨勢だろう。
ただ、ネットにも落とし穴がある。
あまりに便利なものだから目的の情報がネットで見つけられなかっただけで、さっさとあきらめてしまいがちなことだ。いくらネットが便利だといっても万能ではない。ネットで調べきれなかったものは、図書館や神田の古本屋街に行って紙の本を調べるなりして、リアル世界で取材すべきだが、ネットの便利さに馴れてしまうと、ネット以外の資料収集がひどく面倒なものに思えてくるのだ。これが問題である。現代人が近所に出かけるにも自動車を利用して運動不足になるように、便利さは人を怠惰にする。ネット依存症が過ぎて、デスクの前に座ったまま横着をきめこんでいると、そのうち体ばかりか脳みそまでがメタボリック症候群になるかもしれない。
ネット検索とは関係ないが、ネットが無料なのも問題になるかもしれない。ただを理由に皆がネットに流れるようになると、金と時間をかけて作られる紙の本が元気を失ってしまう。表面的な情報を広く集めるにはネットが適しているが、体系的な知識を深く掘り下げるには今でも紙の本なしではすまない。無料のネットに馴れてしまうと、誰かが汗を流して紙の本を編集している事実を忘れそうになる。気がついたら紙の本が消滅していたなどということになったら困る(装丁デザイナーとして私的にも困る)。ただ、私自身はネットで調べものをするようになって書籍の購入が増えた。アマゾンへのリンクがネット情報のすぐそばにあるものだからついクリックしてしまうのだ。知恵蔵やイミダスは有料サイトとして展開されるそうだから、安ければ利用したいと思っている。
余談だが、以上の文章ににネットからのコピペはいっさいない。当然のことながら、だからといって内容が立派になるわけでないのはごらんのとおりである。
ちょっと変わった検索エンジン
百度(バイドゥ、Baidu)
中国の百度公司が運営する検索エンジン。2007年3月日本に進出。「天安門事件」が検索されないということはない。
kizasi(きざし)
ブログに特化した検索エンジン。1日あたり約15万件のブログをクロールする。ホットな話題がランキングされ、10分に1回更新される。
Ask.com(アスクドットコム)
2004年8月日本語版の「Ask.jp」の試験サービスが開始された。関連性があると思われるキーワードが右側に表示され、検索範囲を絞っていくことができる。英和辞典、和英辞典、英和コンピュータ用語辞典も利用できる。
フレッシュアイ
ニュース、企業のプレスリリース、一般Webサイトなどの最新の情報が検索できる。リアルタイム検索・フィルタリングに強みを持つポータルサイト。約400のニュースサイトやブログをトピック別に分けてタグ表示する「フレッシュアイNewsWatch」を提供している。
コピペの出所を明示しなかったり、論文全体がコピペばかりで構成されていたりするのは問題だが、コピペ自体は引用の一手段でしかない。図書館の資料から引用しようが、ネットからコピペしようが同じことだろう。
昔、司馬遼太郎が小説を書き始めたら神保町の古本屋街から関連書籍がごっそり無くなったという伝説がある。司馬が神保町の資料を買いあさるのも、グーグルやヤフー検索でネットの海から資料をかき集めるのも基本的に同じことだ。問われるのは情報の取捨選択と分析力であり、万年筆で原稿用紙に引き写しても、ネットからテキストエディタにコピペしても、引用であることに違いはない。
ネットなど触ったこともないという強者もいるようだが、個人的にはネットで検索しないと調べものは不可能に近い。停電になってネットが利用できなくなったらパニックになるかもしれない。すでにネットの検索エンジンはマストアイテムになってしまっている。
グーグルは世界中の情報をデジタル化する野望の実現を着々と進めている。辞書の電子化(ネット化)もとっくに完成している。知恵蔵やイミダスはネットやウィキペディアによって廃刊に追い込まれてしまった。時間単位で情報の更新が可能なネットが一年にいっぺんしか更新しない知恵蔵やイミダスを駆逐したのは時代の趨勢だろう。
ただ、ネットにも落とし穴がある。
あまりに便利なものだから目的の情報がネットで見つけられなかっただけで、さっさとあきらめてしまいがちなことだ。いくらネットが便利だといっても万能ではない。ネットで調べきれなかったものは、図書館や神田の古本屋街に行って紙の本を調べるなりして、リアル世界で取材すべきだが、ネットの便利さに馴れてしまうと、ネット以外の資料収集がひどく面倒なものに思えてくるのだ。これが問題である。現代人が近所に出かけるにも自動車を利用して運動不足になるように、便利さは人を怠惰にする。ネット依存症が過ぎて、デスクの前に座ったまま横着をきめこんでいると、そのうち体ばかりか脳みそまでがメタボリック症候群になるかもしれない。
ネット検索とは関係ないが、ネットが無料なのも問題になるかもしれない。ただを理由に皆がネットに流れるようになると、金と時間をかけて作られる紙の本が元気を失ってしまう。表面的な情報を広く集めるにはネットが適しているが、体系的な知識を深く掘り下げるには今でも紙の本なしではすまない。無料のネットに馴れてしまうと、誰かが汗を流して紙の本を編集している事実を忘れそうになる。気がついたら紙の本が消滅していたなどということになったら困る(装丁デザイナーとして私的にも困る)。ただ、私自身はネットで調べものをするようになって書籍の購入が増えた。アマゾンへのリンクがネット情報のすぐそばにあるものだからついクリックしてしまうのだ。知恵蔵やイミダスは有料サイトとして展開されるそうだから、安ければ利用したいと思っている。
余談だが、以上の文章ににネットからのコピペはいっさいない。当然のことながら、だからといって内容が立派になるわけでないのはごらんのとおりである。
ちょっと変わった検索エンジン
百度(バイドゥ、Baidu)
中国の百度公司が運営する検索エンジン。2007年3月日本に進出。「天安門事件」が検索されないということはない。
kizasi(きざし)
ブログに特化した検索エンジン。1日あたり約15万件のブログをクロールする。ホットな話題がランキングされ、10分に1回更新される。
Ask.com(アスクドットコム)
2004年8月日本語版の「Ask.jp」の試験サービスが開始された。関連性があると思われるキーワードが右側に表示され、検索範囲を絞っていくことができる。英和辞典、和英辞典、英和コンピュータ用語辞典も利用できる。
フレッシュアイ
ニュース、企業のプレスリリース、一般Webサイトなどの最新の情報が検索できる。リアルタイム検索・フィルタリングに強みを持つポータルサイト。約400のニュースサイトやブログをトピック別に分けてタグ表示する「フレッシュアイNewsWatch」を提供している。
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