2007.10.18 亀田一家とTBS
あれでは謝罪会見とは呼べないだろう。
亀田史郎氏はテレビに出してはいけない人物だ。彼の粗暴な言動は公序良俗に反する。まず社会人としての話し方を一から習うところから出直した方がいい。

自分たちのスタイルは変えないと言っても、大毅選手のあの無言でうつむく姿を全国にさらした以上、もとのビッグマウスに戻ることは無理である。地道にボクシングの実力を養うことでしか再起は望めないだろう。
兄の興毅選手が弟に代わって謝罪コメントを出したが、自身も処分を受けた当事者である。自分自身が記者会見に同席して謝る必要があるのに、そのことも理解できないで、弟の代わりに謝るとは悪いジョークを聞かされた気分だ。

演出がなければパフォーマンスもできないのが彼らの実態であることが記者会見でよくわかった。これまでのパフォーマンスは裏で演出する連中がいて初めて出来たことなのだ。非難されるべきは裏で糸を引いてきた連中である。
亀田一家に商品価値が残っている限り、TBSはこれからも骨の髄まで彼らを利用するつもりだろう。しかし、ボクシングはスポーツであってショービジネスではない。ボクシングの実力あってこそのパフォーマンスだし、スポーツ中継は公平であらねばならない。バラエティ情報番組とスポーツを意図的に混同させるTBSの手法は問題である。
今回の世界タイトルマッチはボクシング界の汚点として歴史に刻まれることになる。TBSはその汚点の中心的存在として記録されるだろう。
真に謝罪会見が必要なのはTBSである。

サッカー選手がボールを蹴らず、手に持ってフィールドを走ったら観客はあきれて笑うだろう。昨夜の亀田大毅と内藤との世界戦で大毅のやったことはそれに等しい。当然、大毅はあきれられ笑われた。
テレビ中継中に全てが確認できたわけではなかったが、後になって判明した反則は、頭突き、首締め、サミング(目つぶし)、下半身タックル、太もも打撃、極めつけはプロレス技のサイドスープレックス――ボクシングにあるまじき反則のオンパレードであった。

試合全体はクリンチが多く退屈なラウンドが多かった。
その原因は異様なまでに頭を下げた大毅のファイティング・ポーズにある。あんな姿勢で突進されたら、内藤としては頭を抑えたり、クリンチせざるを得ない。大毅は一見相手に圧力をかけているように見えたが、あのファイティング・スタイルはまともなファイトを避けたせいである。正面切ってのボクシングを避け、反則で勝とうとした18歳の挑戦者の姿はこの上なく醜悪であった。
※追記
「サンデージャポン」で高橋ジョージは、内藤になぜクリンチするのか。もっと離れてボクシングして欲しかったと注文をつけて周りの失笑をかっていた。亀田と心中する覚悟があるのならいいが、高橋ジョージはタレント生命の危機だと思う。


試合の前からウェブでの話題は、勝敗よりも、亀田ファミリーがまともな試合をするかどうかに集中していた。亀田側の八百長や反則がボクシングファンの心配の大半を占めていたのだ。こんな低次元の心配をさせる世界タイトルマッチは過去に例をみない。そして心配したとおりの試合になってしまった。八百長こそ表面化しなかったが、TBSの偏った解説は相変わらずであり、亀田ファミリーの反則は前述どおり予想を上回る酷いものだった。大毅の反則ファイトと TBSの偏向した中継が世界タイトルマッチを見苦しい試合にしてしまった。これが君が代まで歌って迎えた世界タイトルマッチか!
※追記
リングのマットが大毅に有利なように柔らかい材質になっていた、となべやかんのブログで指摘されている。


この試合はボクシング対ショービジネスとの戦いでもあった。
TBSが局をあげて亀田ファミリーの虚像を作り上げ、彼らをスポーツ番組用コンテンツとしてスポンサーを開拓し、ショー化されたボクシング番組によって亀田兄弟は芸能人並の人気を得た。TBSの後押しなくしてはできないことであり、その人気に便乗した日本ボクシングコミッション(JBC)は彼らの放埒を黙認してきた。関係者が一体となって亀田一家の虚像を膨張させてきたのである。一時期このビジネスモデルは成功をおさめたが、世間の疑惑が高まってきたため、人気回復を図る目的で今回の内藤戦が実現する運びとなった背景がある。
内藤が戦った真の相手は、亀田大毅というより、ボクシングをショービジネスに仕立て上げて稼ごうとする商売人たちであった。その意味で、内藤の今回の勝利はボクシングというスポーツの純粋さを守った勝利であると考えることができる。
もし大毅が勝っていたらと思うとぞっとする。ボクシングに興味がない人でも、小さな子供たちが大毅や亀田兄弟をヒーローとしてあこがれる光景を想像してみたら「ぞっとする」ことの意味がわかってもらえるのではないか。大毅が勝っていたらそうなっていた可能性が高いのだ。

コミッショナーは大毅の反則に対して、ライセンスを停止するぐらいの厳しい処置を科すべきだが、亀田兄弟が金の卵を産み続ける限り大甘の処罰しか期待できない。大毅の虚像は昨日の試合で崩壊したが、亀田側は兄興毅を最終兵器としてもう一稼ぎを画策するだろう。しかし、今回の酷い負けで亀田兄弟の商品価値は地に落ちた。演出によって作られてきた仮面がはがされて、大毅はとりえのない普通の選手になった。次回の彼の試合がTV中継されることはないだろうし、試合そのものを組むことがもうできないだろう。興毅も、反則の指示をマイクに拾われて邪悪な正体が暴露された。チャンピオンであるため彼はまだ商品価値を残しているが、内藤と戦うとしても、こんどは内藤の方がマッチメクの発言権を持つだろう。父史郎はライセンス剥奪が妥当だ。亀田ファミリーが商品価値を失ったと判断したらTBSもスポンサーも光より速く離れてゆくだろう。試合の翌日からTBSが手のひらを返したように内藤を持ち上げだしたのは、将来の亀田離れを見越して、内藤にも保険をかけておく戦術だろう。
※追記 この戦術を「手のひら返し」と呼ぶ。テリー伊藤などが得意にしている。

しかし、もし大毅が今後もボクシングを続ける気があるのなら、虚像が崩れたことは彼にとって悪いことではない。これからはビッグマウスを封殺して地道に実力を養ってゆけばいいのだ。もっとも、K-1の谷川とプロレスの猪木は今回の大毅のファイトを褒めていたから、大毅はそちら方面が向いているのかもしれない。確かに彼のビッグマウスや臆面もない反則はプロレスや(石井館長から谷川に変わった後の)K-1に向いている。谷川K-1は下腹部攻撃を「腸蹴り」として認めるぐらいだから大毅の反則も問題にならないだろう。

どこで戦うにしても、「ビッグマウス」はモハメッド・アリのように頭が良くて実力のあるボクサーが口にしてこそ面白いのであって、経験も実力もなく、おまけにろくな日本語も使えない選手が真似をしてもファンは不快感しか抱かない。
そのことを亀田ファミリーは悟るべきである。
さらば、ビッグマウス&反則王子・亀田大毅。そして、亀田一家。

追記:
大毅のトレーナーの父史郎と、セコンドの兄興毅が大毅に反則を指示する様子がYOUTUBEにアップされており、TBSやコミッションへ抗議が殺到している。当人たちは亀田家の隠語だとして反論しているが、コミッションがどう判断するか注目したい。
内容は、「玉打ってもかまへんから」(史郎)、「ヒジでもええから目にいれろ」(興毅)というひどいものである。(蛇足だが、「玉」とは男の急所のことである。)
プロスポーツにおける"ヒール(悪役)"の存在はスポーツの楽しみを増幅させるものだが、亀田一家はヒールと言うより、限りなく犯罪者のイメージに近い。今回の反則教唆はそのことを裏付ける行為だった。

亀田一家の言動には賛成できないが、親子関係が希薄な時代にあって、亀田家の濃密な親子関係だけは評価できる、と讃える人たちがいる。しかし、未成年の大毅に反スポーツ的で汚い反則を教唆するこうした家族関係を知った上で、それでもなお評価するのだろうか。

追記(16日):
15日、コミッションから亀田一家に対する処分が下された。

対戦者である大毅→ボクサーライセンス1年停止
反則指示の父史郎  →セコンドライセンス無期限停止
反則指示の兄興毅  →厳重戒告処分
協栄ジム金平会長 →3か月のクラブオーナーライセンス停止

正直なところ亀田一家への興味が失せたため、処分の軽重について言及する気分になれない。
本当にボクシングが強ければ人気は出るし、メディアが作った虚像でしかないなら、命がけで戦うリング上で早晩虚像は崩壊する運命にある――それは避けられないことである。
そして亀田兄弟が後者であったことはすでに明白である。


沢尻エリカって女優ですか?
何者かまるで知識がありませんが、昨日の憮然とした舞台挨拶がおもしろかったので興味を持ちました。「女王様キャラ」と言われているようですが、今風のヤンキーにしか見えないですけど。女優にしては個性が不足しているようだし、こんなキャラは20歳台前半までしか通用しないだろうから、やがて消えて行くタレントだと思いました。それよりも、仕事場である舞台挨拶でこんな態度をとれるならそれこそ本物の「女王様」だと感じました。若干21歳でこうした態度を貫けるなら大したものです。ぜひ、この尊大な女王的態度を続けて行ってもらいたいものです。芸能界にサラリーマンの常識を押しつける必要はないし、人気さえあれば生きていける世界ですから、彼女のこのゴーマンをファンがどう評価するかが見物だと思っていました。案外高く評価されて人気が上昇するかもしれない。逆セクハラの松田聖子だってそのパワー(権力)を評価されて人気には響かなかったから、今回の騒動がどんな結果を生むか期待していました。

ところが――
沢尻エリカ女王はブログではやばやと謝罪してしまったようです。
所属事務所に叱責されたせいでしょうが、なさけないことです。なんらの覚悟もないまま、ただふてくされただけだったんですか。女王様があやまったりしてはいけません。事務所もここはひとつ女王キャラで持ちこたえるべきだったね。

時津風親方(本名:山本順一)解雇へ――とメディアは報じている。
しかし、昨日の北の湖理事長の記者会見を見ていると解雇は難しいとの印象をもった。最も重い処分である解雇にはそれだけの理由が必要だが、今回は調査や尋問ではなく単に(本人に都合のいい)話を聞いただけで、山本は報道内容の一部しか認めていないので、解雇に相当するだけの事実関係を協会が把握したとは思えない。
事実関係がどうあれ、一人の人間が死亡したこと、大きな騒ぎになって協会に迷惑をかけたという結果だけを解雇理由にするつもりのようだが、それでは調査したことにはならないし、再発防止にもつながらないだろう。外部の専門家を加え、特別調査チームを編成してすべての部屋を調査すべきではないか。

次々と新しい内容が報道されているが、これらは愛知県警からのリークだろう。事件からすでに3ヶ月がたち、関係者からの事情聴取もすみ、これだけの供述を得ていながら、小出しにマスコミにリークするばかりで、いまだに山本を逮捕しないのはなぜか。理解に苦しむ。相撲協会に配慮して、山本が協会を離れた後に逮捕すれば協会へのダメージが少なくてすむと考えているとしたら問題だ。
これまで何人もの若い力士が原因不明で死亡している。15歳の健康な少年が「多臓器不全」なとどいう不自然な病名で死亡したり、風呂場で「溺死」したり、あるいは身体に外傷があったりしても、警察の検死は今回と同じように病死・事故死扱いをしてきている。本当にちゃんと調べたのか、警察と相撲部屋との不透明な関係も浮上している。

力士が本人の意思で部屋を出ても「脱走」扱いされる。本当は拉致と呼ぶべき兄弟子による連れ戻しも問題にされない。それもこれも、「国技」「相撲」というブランドの威光があるためだ。ブランドをはずしたら今回の事件は議論の余地のない凶悪犯罪でしかない。警察の検死を甘くさせてきたのもこのブランドの影響があるに違いない。

「国技」というブランドが事件の解明を難しくさせているのだから、今回の事件は時津風部屋だけの問題だけでなく、相撲協会が本当に「国技」にふさわしい組織かどうかが厳しく問われなければならない。しかし、相撲協会は監督官庁の文科省から促されるまで動かなかったし、昨日の記者会見でも、北の湖理事長に公益法人の最高責任者としての自覚は感じられなかった。大相撲のためにも調査が一段落した時点で北の湖理事長は辞任すべきだろう。