DTP


今から6年ほど前の2001年1月、発売日を待ちかねるようにして秋葉原でInDesignを購入した。
この頃はまだDTPに関する知識が乏しくて、毎日のように発生するOSをめぐるトラブルや、知識不足から生じた不必要な出費など、今思い出しても暗くなる思い出が少なくない。

InDesignが発売されるまで、DTPレイアウト・ソフトは事実上QuarkXPressが唯一の選択肢だった。周囲の仲間もみんなQuarkを使っていたから、InDesignの使用方法を相談することなどできそうになかった。そんな状況下でなぜInDesignを選んだのか、今となってはよく思い出せない。価格が安いこともあったと思うが、たぶん日本語組版機能が充実している(という情報)が決め手になったと思う。
初めて使うInDesignは動作が重いことを別にすれば、これといって大きな問題もなく使えた。バージョン2になってからは起動も動作も速くなって、使い勝手がぐんと増した。それでも長い期間InDesignユーザーは孤独を余儀なくされた。
「インデザインなんですが…いいですか?」
と、いつも肩身の狭い思いをした。
しかし、それも今は昔、実感はないが、InDesignがQuarkのかっての座を奪ってしまったという話も耳にする昨今だ。

QuarkXPressはどうなったんだろう?
InDesignを使うようになった2001年以降、Quarkにはずっと関心を失っていたが、どういうわけか急に気になったのでウェブで情報を探してみた。
Quarkはバージョンが6.5になっていた。6年間もごぶさたしてたから、6.5になっていてもなんら不思議はないが、驚いたのはその価格だ。な、なんと8万円! バージョンアップ料金かと思ったが、そちらは2万円になっていた。バージョンが5になった時のパッケージ版価格が確か40万円ほどしたと記憶しているが、思い違いだろうか。当時のバージョンアップ料金も非常に高くて、デザイナーの顰蹙をかっていたはずだ。今ではそれが8万円! Mac OS Xへの対応の遅れから勢力が衰え始めたという噂は聞いていたが、さすがにこの極端な暴落ぶりには驚かされた。今も4.1が6.5と一緒に併売されているのもQuarkの苦境ぶりを無言のうちに物語っているように思える。

すっかりInDesignの時代になってしまっていたんだね。
QuarkXpressの想像以上の零落ぶりには驚いたが、一方で、「奢れるものは久しからず」という言葉が頭をかすめたのも正直なところだ。ユーザーをなめてかかっていた節があったからねQuarkは。大幅値下げでシェアを少しは回復したのだろうか。フリーランスで仕事をしているから業界全体の動向がいまいちわからない。
InDesignの独走になったら、こんどはInDesinがQuarkと同じ徹をふまないとも限らない。発売間もないPhotoshopCS3を見ていると、ライバルをもたないソフトがどうなるかの見本を見ている気がする。InDesignのライバルとしてQuarkに復活してもらいたいと思うが、凸版印刷や大日本印刷が自社のCTSにInDesignを採用してしまった現状では、もはや日本でのQuarkの復活は望めないだろうね。
個人的にはとっくにさよならをすましているが、改めて、
Long goodby、QuarkXPress。


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